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株式会社ライフコーポレーション

熟練人材の確保が難しい環境でも、生産性の向上は実現できる

導入製品
導入製品
会社名(商号) 株式会社ライフコーポレーション
URL http://www.lifecorp.jp/
設立年 1910年
資本金 100億4百万円
従業員数 30,247人(22年2月期)
事業内容 ライフ栗橋プロセスセンター
           
           

事例概要

近畿圏および首都圏で、290店舗を超えるスーパーマーケットを運営する株式会社ライフコーポレーション。首都圏PC拠点のひとつであるライフ栗橋プロセスセンターにおいて、日本キャリア工業のマルハレススライサーを18台、ミンチラインを3台導入し、生産性の向上を実現した。

1)導入前の課題

  • お肉のスライス工程では、丸刃スライサーを使用し生産していたため、従業員の経験や習熟度の違いにより生産性や商品化にバラツキが生じていた。

2)導入後の効果

  • 日本キャリア工業のマルハレススライサーを導入することにより、原料投入後は盛り付け作業に専念でき商品化のバラツキが無くなった。
  • スライス工程が機械化された事により経験や習熟度の違いによる生産性のバラツキも無くなり、新規に入社された方でも1週間程度で作業に慣れ生産性が向上した。

3)導入時に検討したポイント

  • 目指している商品化の実現に向けて、歩留まり、生産スピードの計測を繰り返し入念に検討。
  • 機器の設置場所やコンベヤなどの周辺機材との連携を慎重に検討し、原料出庫から製品格納までのトータル時間の生産性の違いを明確にした。
           
           

導入事例インタビュー

株式会社ライフコーポレーション
栗橋プロセスセンター センター長
下久保 守様
事例概要
将来的な「省人化」「省スペース化」を実現する、日本キャリア工業の技術力に期待

Q.弊社、日本キャリア工業製のスライサーだけで、18台を導入いただいています。丸刃のスライサーを利用されていた時との大きな違いはどこにありますか?

下久保さん「丸刃スライサーの頃は、担当する従業員の経験に頼るところが大きかった。というイメージです。このプロセスセンターは30年ぐらい経つのですが、丸刃スライサーを担当する従業員はベテランさんが多いです。

個人の技術に頼るところが多いので新人の方の教育にも時間がかかり、なかなか技術が追いつかなかったです。

日本キャリア工業製のスライサーを導入する前は、丸刃スライサーを多く並べて、1人1台で技術をつけてという形で、肉のスライス工程を行なっていました。

丸刃スライサーで切った肉を一度、ステンレスのバットに盛って、後方に移動します。そこで、盛り付け専任の従業員がトレーに盛り付けるという形で、連携しながら生産していました。」

 

Q.かなり人員と個人の技術に依存した生産体制になりますね。

下久保さん「そうですね。生産性のバラツキはありました。丸刃スライサーに慣れて、 ある程度の生産性が出せるまでは、まあ1ヶ月というところでしょうか。

毎日同じ商品を生産しているので、そういう意味では慣れるのは早かったのですけど、全員が同じクオリティで商品化できていたかというと、かなりバラついていました。後方のトレーに盛り付ける作業の段階で、品質の調整をして進めていました。」

 

Q.弊社、日本キャリア工業製のスライサー導入時には、どれくらいの習熟期間が必要でしたか?

下久保さん「今のマルハレスシリーズでしたら、1週間もあれば十分慣れると思います。ポイントは、スライスが自動化され、品質が均一になることだけではなくて、盛り付けの工程が直接できること。ここが生産性の向上に大きく寄与しています。結果として、人手不足がある程度解消されたといえます。」

 

Q.生産性には、切られる肉の無駄の比率、つまり歩留まり、という部分でも影響がありますか?

下久保さん「丸刃とAZ(AZマルハレスシリーズ)とを比べたら、大きいと思います。

丸刃の場合だと、最後の切れ端のブロック肉が残りますよね。それがマルハレススライサーの機械であれば、すべて最後まで切ってくれる。残ったブロック肉を何かに加工しないといけない手間はなくなりました。

通常であれば、残った切れ端のブロック肉を、こま切れとかほかの商品に評価替えをしていきます。その工程がごそっとないわけです。感覚でいうと、歩留まりで2〜3%は違うように思いますね。」

 

Q.とはいえ、機械を使う人間は一定数必要なのが現実です。今後の人材確保と生産ラインの展望はどのようにお考えですか?

下久保さん「パートさんを募集しても、なかなか採用できない時期がありました。現在では、外国人の方を採用し、現場で働いていただく整備が進んでいます。

生産現場の自動化、機械化、省人化は、より喫緊の課題です。

特に熟練までに長い時間を必要としない、日本キャリア工業製のスライサーは、機械を使う側としては必要不可欠な存在と思います。

現在、肉のスライス工程だけではなく、ミンチの工程でも、日本キャリア工業製のミンチラインを導入しています。

どちらにも『こうできれば、もっと生産性があがる』という課題は山積していますが、とくに要望ができるのなら、『自動盛り付け』の技術開発や、『省スペース化』の工夫はぜひ一緒に考えていただければと思います。

機械そのものがコンパクトになる、という考え方だけではなく、レイアウトの見直しなどで実現できる人員削減の効果もあるのではないかと考えています。

現在、当センターの畜産製品の作業工程には、220名くらいの人員がいます。そのうち、40人くらいが盛り付けに携わっている。

このあたりの省人化で生産性が向上できると革新的ですね。日本キャリア工業の製品を使っている実感としては、けっして絵空事ではないと思いますよ」

           

本導入事例の関連製品

  • ベンディングスライサー AZ-342
    2本の原料肉を同時に事前に設定した厚さ(1~20mm)でスライスし、折り曲げて鱗列することができます。ロースはもちろん、やわらかいもも肉もきれいに折り曲げて並べることができる他、生姜焼きやとんかつなどの厚切り、ベタ出しも可能です。
    投入された2本の原料ブロックの高さを計測し、左右の平均値よりスライス肉1枚の重量の変化を予測して、肉の枚数を自動調整します。また、枚数が変化しても鱗列(りんれつ)ピッチを自動調整することで、盛付け長さを揃え、作業時の手直しの負荷を軽減します。シリーズ前機種のAZ-341と比べて処理能力が最大20%向上しています。
  • (ミンスパッカー)MP-117
    従来のトレー手詰め作業から大幅な省力化が図れます。均一なミンチの流れを定寸にカットして盛りつけます。重量ばらつきの少ないパックができあがります。ミンチの筋目がそろっているため、商品のイメージアップにつながります。
  • ミキサー / グラインダー MG-307
    ミキサーとグラインダーが一体化した機械です。ダブル機能で省スペースです。外ネジ式プレートとナイフプッシュタイプを採用し、プレートとナイフとの異常な摩擦による極端な磨耗や欠けといったトラブルの発生を軽減しています。各カバーに安全装置を搭載しています。開閉式チャージングボックスと取り外し式シールブッシュの採用により、高い洗浄性を有します。